オンライン診療を経験した医師の4割超 MRとのリモート面談に抵抗なく MCI調べ
公開日時 2020/07/21 04:52
オンライン診療を経験した医師ほど、ウエブ会議システムを通じたリモート面談の活用に抵抗がないことが、医薬品マーケティング支援会社エム・シー・アイ(MCI)の調査結果からわかった。医師にリモート面談を利用したいかどうかを聞いたところ、「利用したい」または「やや利用したい」との回答は、オンライン診療を経験した医師では42.8%、オンライン診療に取り組んでいない医師では17.2%で、約25ポイントの差がついた。
リモート面談は、「リモートコミュニケーション」「リモートディテール」「リモートMR」などとも呼ばれる。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、医療機関を訪問できなかったり、訪問しづらくなるなか、リモート面談が有力な情報提供チャネルとして注目されており、急速に利用・浸透すると見る向きが多い。
調査は医師を対象に4月1日~17日に実施した。有効回答数は5012人。MCIはこの調査結果を含め、「医師版マルチメディア白書 2020年夏号」としてまとめている。
医師にオンライン診療の取り組み状況を聞いたところ、「取り組んでいる」との医師は8.0%で、前回調査(19年10月調査)の7.0%から微増した。ただ、コロナ禍もあるからか、オンライン診療を「準備している」との医師は今回29.0%で、前回調査の15.3%からほぼ倍増していた。オンライン診療の経験がMRらとのリモート面談の突破口になる可能性が高いことから、業界のリモート面談市場が一気に形成される可能性もありそうだ。