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5~8月推計患者数 上位20疾患は全て前年下回る 整形関係約10%減、生活習慣病は1桁台の減

公開日時 2020/10/22 04:52
患者数上位20疾患の2020年5~8月の推計患者数が、全ての疾患で前年同期比でマイナスだったことがわかった。最大の落ち込みはスギ花粉症の31%減、次いでインフルエンザ感染症の27%減となった。また、整形外科関連の疾患はいずれも10%程度の減、生活習慣病も1桁台の減だった。新型コロナウイルスの感染拡大で花粉症やインフルエンザの患者数は減少し、小児科と耳鼻咽喉科を中心に受診抑制が起こったことは明らかになっているが、多くの定期的な受診が必要な疾患でも受診抑制が起こったことを裏付けるデータといえそうだ。

文末の「関連ファイル」に上位20疾患の患者数の変化率をまとめた資料を掲載しました(会員のみダウンロードできます。トライアルはこちら)。

この調査・分析は、ヘルスケア領域専門の調査会社である社会情報サービス(通称SSRI)とエムスリーが実施したもの。両社は、毎年2万人以上の医師の協力を得て、約400疾患の診療の有無や診療患者数を調査した大規模データベース「PatientsMap」をまとめている。2020年日本版の調査は5月20日~8月28日に実施。エムスリーの会員医師のうち2万196人が調査に協力した。

前年の2019年度調査で推計患者数が多かった上位20疾患を見てみる。20年度調査でも、医師に各疾患の直近1か月(花粉症とインフルエンザは直近1年)の患者数を聞いたところ、前年度から最も変化率が小さい慢性心不全でも2%減となった。最大の変化率は花粉症の31%減。その減少幅に差はあるものの、全ての疾患で患者数は減ったことが確認された。

患者数の多い生活習慣病関連では、高血圧症が4%減、脂質異常症が5%減、2型糖尿病が6%減、高トリグリセライド血症が7%減――。肥満症は18%減と減少幅は大きかった。整形外科関連では患者数の多い順から、骨粗鬆症が11%減、腰痛症が8%減、変形性関節症が9%減、膝関節症が9%減――だった。CNS関係では、うつ病・うつ状態は9%減、不眠症は7%減だった。  
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