菅首相 新型コロナで中川日医会長ら医療団体代表と意見交換 医療体制・医療従事者確保を最大限支援
公開日時 2021/01/15 04:51
菅義偉首相は1月14日、首相官邸で日本医師会の中川俊男会長など医療関係団体の代表と新型コロナウイルス感染症をめぐり意見交換した。菅首相は、「新型コロナ対応をしていただいている医療機関が治療のための設備を整備し、医療従事者を確保し、しっかりと診療を行うことができるように最大限の支援を実施する」と強調した。なお同日は政府側から田村憲久厚労相、西村康稔経済再生担当相が出席した。
政府は新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数や重症者数が急増し、医療体制がひっ迫している大阪、愛知、福岡など7府県を13日に緊急事態宣言の対象地域に追加した。すでに発令した東京都など1都3県に加えた11都府県に緊急事態宣言が2月7日までの期間で発令されている。菅首相はこの日の意見交換で、「年末年始を問わず、感染防止に細心の注意を払いながら、新型コロナ患者の命を守るために、懸命な努力を続けていただいていることに、心から感謝と御礼を申し上げる」と医療従事者を労った。その上で、政府として、「感染拡大を防ぎ、減少傾向に転じさせるために、11都府県に緊急事態宣言を発出した」と強調。引き続き感染拡大防止に全力で取り組んでいく方針を明示した。
◎「医療機関への支援が極めて重要」菅首相
菅首相はまた、「医療機関への支援が極めて重要であると認識している」と述べ、医療機関の体制整備や医療従事者の確保について「最大限支援する」と表明。「これまでも新型コロナ患者のための病床確保に大変ご協力いただいているが、必要な方に必要な医療を提供させていただくために、更なる協力を賜りたい」と述べ、医療関係者に協力を要請した。
医療関係団体からの出席者は以下の通り。▽日本医師会・中川俊男会長、▽日本看護協会・福井トシ子会長、▽日本病院会・相澤孝夫会長、▽全日本病院協会・猪口雄二会長、▽日本医療法人協会 ・加納繁照会長、▽全国医学部長病院長会議・湯澤由紀夫会長。