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田辺三菱 初期薬効評価などを武田薬品と共有 オープンイノベーションでデータ駆動型創薬へ加速

公開日時 2021/01/19 04:50
田辺三菱製薬は1月18日、公知化合物に関する初期の薬効評価とADMETox(薬物動態・毒性)について社内評価データの一部を武田薬品と共有すると発表した。オープンイノベーションを推進し、創薬研究の効率化を進めたい考え。AI創薬なども視野に入れ、“データ駆動型創薬”の実現、加速を目指す。

医薬品の研究開発では、薬効評価や初期ADMETox評価データなどを取得するが、製薬企業にとって貴重な財産として、社外に公開されることはほとんどなかった。一方で、研究開発費の高騰などを背景に、こうしたデータを「非競争領域」に位置付け、共有することで、研究開発の効率化、生産性の向上が進むことが期待される。すでに欧州では複数の企業によるこうした取り組みも進められている。

特に、研究開発の生産性向上として注目を集めるAI創薬などの“データ駆動型創薬”の実現には、社内外の多くのデータを集積することが重要で、企業間の連携も重要になる。今回の契約では、社内評価での実験系などは対象となっておらず、今後はこうした範囲の拡大や、さらなる企業の参画も視野に入れているという。今回の取り組みにより、データ駆動型創薬への一歩となることが期待される。

同社は2つの研究拠点を閉鎖し、武田薬品が湘南研究所を開放することで設立された湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)に入居している。同社広報部は、オープンイノベーションについて「数年前から相談していた」としたうえで、評価を行う部門などが湘南アイパークに入居しており、「オープンイノベーションに向けた動きがより加速した」としている。
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