武田薬品 FRα陽性のプラチナ製剤抵抗性再発卵巣がんを対象にミルベツキシマブ ソラブタンシンを申請
公開日時 2026/02/05 04:48
武田薬品は1月30日、葉酸受容体α(FRα)陽性のプラチナ製剤抵抗性の再発卵巣がんを対象疾患に、抗体薬物複合体(ADC)のミルベツキシマブ ソラブタンシンを承認申請したと発表した。ミルベツキシマブ ソラブタンシンは厚労省からFRα陽性の再発卵巣がんを予定効能・効果として希少疾病用医薬品に指定されており、優先審査される。
ミルベツキシマブ ソラブタンシンは、FRαに結合する抗体、切断可能なリンカーおよびがん細胞を標的として設計された強力なチューブリン阻害剤であるメイタンシノイドペイロードDM4から構成されるファースト・イン・クラスのADC。
今回の申請は、FRα陽性のプラチナ製剤抵抗性再発卵巣がん(PROC)患者を対象とした海外第3相試験(MIRASOL、SORAYA)、および国内第1/2相試験(TAK-853-1501)の結果に基づく。これらの試験を通じてミルベツキシマブ ソラブタンシンは、FRα陽性のPROC患者の治療において一貫した有効性と良好な安全性プロファイルを示したという。
同社のOncology Therapeutic Area Unit HeadのPhuong Khanh(P.K.)Morrow氏は、「日本の現状では、再発時にプラチナ製剤に抵抗性を示す患者さんの治療選択肢は限られており予後も不良であることから、アンメットニーズが高く、新しい治療法が待ち望まれている」とコメントしている。
卵巣がんは、卵巣の表面や卵巣の中にある様々な細胞から発生する悪性腫瘍で、約90%の卵巣がんにFRαが発現することが報告されている。無症状のうちに進行している患者も多く、早期発見につながる検診などの有効な予防法も確立されていない。卵巣がんは、初回診断時にIII期・IV期の進行期で見つかることも多く、標準治療であるプラチナ製剤を含む化学療法は、初期は有効に作用するものの、やがてプラチナ製剤の効果がなくなることが報告されている。