中期経営計画策定ギアをあげて変化に対応「誰もやったことのないような疾患や医薬品の創薬にチャレンジしたい」―。田辺三菱製薬の上野裕明代表取締役社長は、こう意気込む。描く姿は、中枢神経と免疫炎症領域などの特定疾患で圧倒的な強みを有する企業の姿だ。実現に向けて、“プレシジョンメディシン”と“アラウンドピルソリューション”の確立に注力する。三菱ケミカルホールディングスの傘下となって初となる、中期経営計画も策定した。企業として新たなスタートを切った田辺三菱製薬の描くビジョンを上野社長にうかがった。（望月英梨）​自分たちのやるべきことを考えた一年―2020年４月に社長に就任した。この１年間はいかがでしたか？上野社長：新型コロナ感染症の感染拡大もあったが、当...