花粉症ピークの21年3月 抗アレルギー薬は前年比17%増
ビラノアはシェア11%で4位 点眼薬はアレジオン点眼液が40%超え
公開日時 2021/05/01 00:00
東京都福祉保健局のデータでは、千代田区の21年2月のスギ花粉飛散量は前年同月並み、3月は前年同月の約2.5倍だった。一方で、新型コロナの感染対策でマスク着用が日常の光景となっており、花粉症の予防に一役買っている可能性もある。そこで今回は、花粉症の症状を抑える抗アレルギー薬の処方変化について、調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI、読み:ジェイミリ)のデータで分析する。対象は第2世代抗ヒスタミン薬、点眼薬(抗アレルギー薬)、点鼻薬(ステロイド薬、抗アレルギー薬)とした。抗アレルギー薬の処方患者数は、21年2月は前年同月より7%少なかったが、3月は前年同月比17%増と一気に上昇した(図1)。都内の花粉飛散状況からすると小幅な伸びの印象を受けるが、コロナ対策の...