デュピクセントの小児アトピー性皮膚炎適応 処方増意向は9割弱
抗体製剤で第一選択は6割超 小児の注射剤への忌避感ネックに
公開日時 2025/12/01 00:00
アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下し、かゆみを伴う湿疹が現れる皮膚疾患。幼少期に発症することが多く、成長とともに症状が改善していくが、成人でも稀に罹患することもある。発症メカニズムは明確になっていないが、遺伝的要因や環境要因などの関与が考えられており、喘息や花粉症などアレルギーによる病気を併発しやすいという特徴を有している。治療法は皮膚の炎症を抑えるステロイド外用剤やタクロリムス外用剤などの抗炎症外用剤が用いられるほか、保湿外用剤によるスキンケアの徹底も重要になる。ただし、抗炎症外用剤による適切な治療を行っても、十分な効果が得られず、強い炎症を伴う皮疹が広範囲に及ぶ症例も少なくない。2018年に発売されたデュピクセント皮下注(一般名:デュピルマブ)は、IL-4受容体をブロックすること...