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大正製薬HD ビオフェルミン製薬の完全子会社化で株式交換契約を締結 OTC市場ナンバー1で地位固め

公開日時 2021/05/14 19:10
大正製薬ホールディングス(HD)とビオフェルミン製薬は5月14日、両社の取締役会で大正製薬 HD によるビオフェルミン製薬の完全子会社化に関する株式交換契約を締結したと発表した。株式交換は6月 24 日に予定するビオフェルミン製薬の定時株主総会の承認を得た上で行われる。ビオフェルミン製薬の完全子会社化により、大正製薬HDは、OTC医薬品市場でのリーディングカンパニーとして地位固めができた。大正製薬HDの22年3月期連結業績予想は連結売上高が2690億円、うちビオフェルミン製薬は111億円を見込んでいる。

ビオフェルミン製薬は2008年3月に大正製薬による株式公開買付けにより連結子会社化された。13年7月にビオフェルミン製薬は武田薬品との国内販売および輸出契約の合意を解除。大正製薬との独占的販売権許諾契約を締結した。翌14年3月に大正製薬による現物配当で大正製薬HDの連結子会社に。20年12月にはビオフェルミン製薬と武田薬品の間で交わしていた医療用医薬品の販売契約を満了。21年1月から大正製薬HDの子会社である大正製薬がビオフェルミン製薬の医療用医薬品を販売している。なお、今回の完全子会社化の提案は、今年2月上旬に大正製薬 HD からビオフェルミン製薬に対して行っていた。

株式交換は、ビオフェルミン製薬株1株に対し、大正製薬 HD の普通株式0.50 株を割当交付する。株式交換成立後にビオフェルミン製薬の普通株式は、東京証券取引所市場第一部において7月28日付で上場廃止となる。

◎「両社の総力を結集して、乳酸菌が持つ未知なる可能性を追求したい」

大正製薬HDは今回の完全子会社化について、「中長期の事業戦略において、“ビオフェルミン”ブランドと 100年に渡って蓄積された技術と経験で培ったノウハウは、それぞれ大正製薬グループの重要な経営資産である」と強調。「今後も販売、研究開発、品質保証、製造において両社の総力を結集して、乳酸菌が持つ未知なる可能性を追求したい」としている。一方、ビオフェルミン製薬にとってのメリットとして、「大正製薬が有する東南アジア、欧州を中心に拡大する海外販売網を活用し、より迅速にビオフェルミン製薬製品の海外展開を進めていくことができる」とした。

今回の完全子会社化により両社は、営業部門間で直接コミュニケーションがとれるほか、顧客情報を共有化するなど、これまで以上に生活者ニーズに応じた商品開発やプロモーション活動展開が可能になると指摘している。両社は、「株式交換後は、これまで以上に両社間で一層の情報、人的資源の共有を図り、経営資源を相互に結集したい」と期待感を表明した。

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