沢井製薬は６月７日、澤井健造代表取締役社長名で、「他社製品供給停止等の影響による当社製品の供給に対してのお詫び」を医療関係者向けに出した。

日医工などの供給停止が続くが、「他社製品の多品目にわたる供給停止の影響により、生産計画を大きく上回る大変多くのご注文をお預かりしており、当社の安定供給に支障を来す状況となっている」と説明。「他社製品の供給停止の影響をカバーするためにサワイジェネリックをお届けする最大限の努力をしておりますが、個社として増産対応できる 限度を超えており、他社製品の供給が再開するなど状況が改善しない限りは、ご要望に十分お応えできない状況」としている。そのうえで、「製薬会社としての重要な使命であります医薬品の安定供給を確保できず、 皆さまには多大なるご迷惑をお掛けすることとなり、心より深くお詫び申し上げる」としている。

短期的には増産に向けての増員、信頼のおける CDMOへの新規製造委託の検討、中長期的には早期稼働を目指した新工場計画の検討等を推進していることも説明している。

同社が出荷調整している品目は、273品目（６月３日時点）。すでに採用している医療機関への安定供給を優先するため、新規採用や注文増については辞退する姿勢を示している。