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ファイザー エムスリーの「my MR君」を全社導入 幅広い医師にリーチ 顧客体験の更なる深化目指す

公開日時 2021/06/25 04:52
ファイザーは6月24日、エムスリーの提供するリモートコミュニケーションプラットフォーム「my MR君」の全社導入を決定したと発表した。「my MR君」とは、エリアに配属されたMRが、エムスリーの医療従事者専門サイト「m3.com」(医師会員数30万人)上で医師と担当MRが直接コミュニケーションを行うことのできるプラットフォーム。同社の、①オンコロジー部門、②ワクチン部門、③炎症・免疫部門、④希少疾病部門、⑤インターナルメディスン部門、⑥病院部門-に所属する全MRに導入される。同社は、迅速かつ広範囲に適正使用情報を医療従事者に提供し、MRのオフライン活動とオンライン活動を一気通貫できると期待している。

東京、大阪など一部地域に発令された3回目の緊急事態宣言が沖縄を除き6月20日に解除された。しかし、コロナ患者を受け入れる大学病院や地域基幹病院を中心にMRの訪問自粛要請が緩むことはない。コロナ以前のようなアポイント無しのリアル面談は制限されたままだ。このため製薬各社のMR活動は、医師など医療従事者との事前アポイントを取得した上で行うリアル面談とリモート面談を組み合わせたハイブリッド型の活動が主流となっている。

ただ、MRがコンタクトできる医師の範囲や、医師の嗜好や興味に応じたデジタル情報の迅速提供と、その後のMRによるフォローアップの方法などに課題も見え始めており、各社とも、もう一段の工夫や改善が求められる状況にもある。今回、ファイザーは「myMR君」を全社導入することで、m3.comから提供するデジタルコンテンツを通じ、デジタル情報を欲している医師と担当MRとのコンタクト機会の創出などを最大化したい考えだ。

◎医療従事者の情報への接触機会を増やす


ファイザーはコロナ以前の早い段階からデジタルを活用した情報提供活動に注力している。24万人の医師登録があるPfizerPROはその代表格だ。加えてWeb講演会やメルマガなどを活用したオムニチャネル型の活動にも力を入れている。さらにリモート専任の「リモートMR」を配置したほか、エリアに配属されたMRによるリモート面談も実施されており、デジタルを活用した情報提供活動においては、内資・外資系製薬企業の中で高ランクを常にキープしている。

今回の「myMR君」の導入は、同社の医薬品情報を欲している医師や医療従事者に、医療従事者専門サイト「m3.com」やPfizerPROなどに掲載されたデジタルコンテンツなどを提供し、医療従事者側の情報への接触機会を増やすと同時に、担当MRとのコミュニケーション機会を創出することで、医療者側の医薬品情報に対する深度を高める狙いが込められている。

◎ファイザー・原田社長「幅広い医師にリーチ、ベストインクラスの顧客体験を提供」

ファイザーの原田明久社長は、「私たちはCOVID-19感染拡大の中、ビジネスモデルも大変革を迫られており、新しいデジタル技術を活用した情報提供活動への急速な移行をサポートしてきた」と強調。「“my MR君”を全MRに導入する事で、幅広い医師にリーチし、かつ利便性の高いベストインクラスの顧客体験を提供する事で、“患者さんの生活を大きく変えるブレークスルーを生みだす”という企業目的に向け邁進したい」と述べた。

◎エムスリー・谷村社長「MR活動のDX化が急速に進んでいる」


一方、エムスリーの谷村格社長は、「製薬業界では、MR活動のDX化が急速に進んでおり、“my MR君”の導入企業はすでに30社を超えた」と指摘。今回のファイザーの取り組みについて、「医療従事者と製薬企業とのコンタクトにおける一層のデジタル活用に向け大きな前進になると確信している」と強調した。

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