日本調剤 ファミリーマート店舗内での処方薬受け渡しで実証事業開始 24時間対応、非接触で
公開日時 2021/06/29 04:49
日本調剤は6月28日、ファミリーマートの店舗で処方薬を受け渡す新たなサービスの実証実験を開始すると発表した。7月5日からサービスを開始する。ファミリーマートと連携し、店舗内に設置する認証機能付きの受け取りボックス(KEY STATION)を活用することで、いつでも待ち時間なく、本人確認をしたうえで非接触で受け渡すことが可能になる。同社は、24時間営業でより生活に身近な場であるコンビニとの連携に対して幅広い年齢層の活用に期待を寄せ、実証実験を通じてニーズを検証していく考えを示した。
◎処方薬の受け渡し方の新たな選択肢
同社は、コロナ禍において感染リスクの低減を目指し、オンライン服薬指導の体制整備や利用促進に力をいれている。あわせて、薬局内に設置する宅配ロッカーの活用や、バイク便などでの即日配送サービスの導入など、非接触で安全に処方薬を届ける実証実験を行っている。同社は、「処方薬の受け渡し方の新たな選択肢を模索するなかで、24時間営業しているコンビニとの協業を模索していた」と説明。なかでも、処方薬の保管の考え方で一致したファミリーマートとの連携に踏み切ったとしている。
◎横浜市内の日本調剤4店舗、ファミマ3店舗で
実証実験は、神奈川県横浜市内の日本調剤4店舗、 ファミリーマート3店舗で行う。いずれも、日本調剤とファミリーマートは近隣で、調剤後は薬局スタッフがファミリーマート店舗内のKEY STATIONに直接預け入れる形だ。KEY STATIONはカギを無人で24時間受け渡す仕組みとしてスタートしたもので、鍵の管理や予約確認、本人確認の機能を有している。今回の実証実験でも本人確認ができ、安全性を担保することができるという。同社は来局した場合でも、コロナ禍で特例的に認められているオンライン服薬指導の場合でもファミリーマートで処方薬を受け取ることができるとしている。