欧州EMA サノフィ・GSKの新型コロナワクチンの逐次審査を開始
公開日時 2021/07/28 04:50
EMA(欧州医薬品庁)は7月20日、仏・サノフィと英・グラクソ・スミスクライン(GSK)が共同開発する新型コロナワクチンVidprevtynについて逐次審査(Rolling Review)を開始したと発表した。非臨床試験と成人を対象にした早期臨床試験データについて審査に着手する。逐次審査により審査期間の短縮が期待される。
Vidprevtynは、サノフィの季節性インフルエンザワクチン製造における遺伝子組み換え技術を活用し、GSKが作製したブースター効果を持たせるアジュバントを組み込んだワクチン。EMAやヒト医薬品委員会(CHMP)などの委員会はパンデミックの間、欧州の医薬品規制当局ネットワークの専門家から構成される「COVID-19EMAパンデミック・タスクフォース(COVID-ETF)」から逐次審査について支援を受ける。COVID-ETFは、新型コロナ治療薬やワクチンの開発、承認、安全性監視についてアドバイスし、規制上の調整、迅速化を図る。
EMAは、新型コロナワクチンとして、ファイザー/BioNTechのComirnaty、ヤンセンのCOVID-19 Vaccine Janssen、ModernaのSpikevax、アストラゼネカのVaxzevriaの4品目を承認している。