患者の受療行動、医療資源の有効活用に価値を見いだす「オンライン診療を本格的に取り組もうという地域医師会が出てきたことは、直近の大きな変化だと感じている」――。MICINの原聖吾代表取締役CEOは、本誌取材にこう語った。東京都医師会が多摩地区の自宅療養者にオンライン診療を活用すると明言したことを捉えた発言だ。さらに、「オンライン診療がなければ受診しなかった、もしくは受診を先延ばしにしていた」という患者も４人に１人いるという調査結果を示し、「これがオンライン診療の価値を表している」とも強調してみせた。いよいよその時がやってきた！潮目の変化とオンライン診療の将来像について原CEOに聞いた。（望月英梨）――オンライン診療の現状をどう見ていますか？原氏この５年間で風景は大きく変わった。新型コロナウイル...