メディカル・ジャーナリスト西村由美子ヘルステックへの投資が伸び続けている。COVID19パンデミック下でも、その勢いは衰えるどころかむしろ急進傾向で、投資規模・件数の増加だけでなく、IPOやM&Aによる活発なEXITのトレンドにも各方面からの注目が集まっている。ユニコーンの急増トレンドの象徴は、いわゆるユニコーン企業の急増である。テッククランチの調べによれば、ヘルステック・ベンチャーで、2010年代以降に企業評価額$1B超の、いわゆるユニコーンとしてEXITを果たした企業は20社。下の図はその20社のEXITの時期と評価額を示している。EXITの内訳はIPO12社（緑）、M&A４社（赤）、SPACによるIPO４社（青）で、図に明らかな通り、その大半は直近の2年間に集中・急増し...