【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

抗体カクテル療法・ロナプリーブ 新型コロナの発症抑制、皮下投与の追加を特例承認 厚労省

公開日時 2021/11/05 20:00
厚生労働省は11月5日、新型コロナウイルス感染症治療薬ロナプリーブについて、「SARS-CoV-2による感染症の発症抑制」の効能追加と、皮下投与の用法追加を特例承認した。従来の治療目的での使用に加え、患者との濃厚接触者や無症状感染者に対する予防投与ができるようになった(関連記事は、こちら

予防目的の投与対象は、▽SARS-CoV-2による感染症患者の同居家族又は共同生活者等の濃厚接触者、又は無症状のSARS-CoV-2病原体保有者▽原則として、SARS-CoV-2による感染症の重症化リスク因子を有する者▽SARS-CoV-2による感染症に対するワクチン接種歴を有しない者、又はワクチン接種歴を有する場合でその効果が不十分と考えられる者――の3つの要件すべてを満たす者とする。

予防目的の使用は、これまでの静脈内投与と、今回新たに加わった皮下投与のいずれの方法でも可能で、優先順位もない。一方で、軽症・中等症の新型コロナ患者に対する治療目的での使用は、静脈内投与を優先する。皮下投与での臨床試験データが限られていることが理由で、血管確保が困難などやむを得ない場合に皮下投与を検討する。

皮下注射は有効成分のカシリビマブとイムデビマブを混合せず、それぞれ2本ずつ計4本のシリンジを投与する。ただ、注射部位反応が報告されているため、同一箇所へ繰り返し注射することは避け、新たな注射部位は各回の注射部位から少なくとも5cm離す必要がある。注射部位は腹部、大腿部、上腕部のいずれかとする。

◎中外製薬・奥田社長 「予防の基本はワクチン」 接種できない患者の選択肢に

製造販売元の中外製薬の奥田修社長CEOは、予防目的での使用について、「COVID-19の予防の基本はワクチン」とした上で、「人によっては、基礎疾患や使用している薬剤の影響などでワクチンを接種できなかったり、十分な効果が期待できないことがある。ロナプリーブは、このような方が濃厚接触者や無症状の陽性者となった場合の重要な選択肢になる」との認識を示した。

皮下投与の追加に関しては、「静脈内投与が困難な軽症や中等症患者への新たな治療機会の提供となることに加え、在宅治療等における負担軽減への貢献が期待される」とコメントを寄せた。
プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
関連ファイル

関連するファイルはありません。

【MixOnline】キーワードバナー
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(3)

1 2 3 4 5
悪い   良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事

一緒に読みたい関連トピックス

記事はありません。
ボタン追加
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー