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サワイグループHD 安定供給の必要在庫「3か月分が最低限」 回復基調だが安全在庫水準には届かず

公開日時 2021/11/17 04:50
サワイグループホールディングスは11月16日の決算説明会で、生産能力増強の設備投資として、第二九州工場の新固形剤棟に405億円を投資し、生産能力を現在の155億錠(年間)から約20%アップさせる方針を説明した。2024年1月の稼働を目指しており、同年4月の出荷開始のタイミングで20億錠を追加。さらに、他社を含む市場動向を踏まえて10億錠を追加する見通しを示した。従業員も増員し、24年4月に330人、最終的には490人まで新規雇用する予定とした。

沢井製薬の澤井健造社長(グループCBO)は決算説明会で、安定供給への対応について、「需要が高まることで、我々は在庫を切り崩しながらカバーしてきた。同時に生産体制も現場に無理をお願いして計画以上の生産を行った。しかし、カバーするには至っていない」との見解を示した。一方で必要在庫については、「回復基調にある」との認識を示しながらも、「3か月分は最低限必要だ。我々が安全と考えている安全在庫水準にはまったく届いていない」と強調した。第二九州工場の生産設備の増強については、「計画をさらに前倒して進めている状況だ。できるだけ早い進捗を期待している」と説明した。

◎20年度製品が売上牽引 21年6月収載品の売上収益は12億300万円

同社の2022年3月期第2四半期業績は、売上高973億200万円(前年同期比7.9%増)、コア営業利益161億2000万円(同8.3%減)、営業利益138億2200万円(同1.4%減)となった。

日本事業の第2四半期における売上収益は828億1800万円(同14.9%増)、コア営業利益は162億1900万円(同13.4%増)、営業利益144億3100万円(同7.7%増)と増収増益となった。薬価改定の影響はあったものの、20年度製品の売上増や他社製品の供給停止等による需要増加などで売上収益、コア営業利益とも前年同期を上回った。

なお、20年度製品(6月・12月収載)の売上収益は89億3400万円で前年同期比101.8%増となり、業績の伸長に貢献した。一方で、21年度製品(6月収載)は12億300万円となった。


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