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中外製薬 新型コロナの経口薬候補「AT-527」の自社開発終了

公開日時 2021/12/17 04:49
中外製薬は12月16日、経口投与の新型コロナウイルス感染症治療薬候補・AT-527(開発コード)について同社による開発を終了すると発表した。同社の戦略的パートナーのスイス・ロシュが、同剤の創製元の米アテア社との共同でグローバルで開発し、ロシュから国内権利を得た中外が日本から同剤の開発に参加していた。しかし、11月にロシュとアテア社との提携が解消され、これを受け同社も開発から手を引くことを決めた。今後のAT-527 の開発は、アテア社が検討する。

新型コロナの外来患者を対象にAT-527を評価したグローバル第2相MOONSONG試験で、主要評価項目を達成しなかったことが10月に、報告された。主要評価項目とした軽症または中等症の新型コロナ患者の全体集団でのSARS-CoV-2ウイルス量のベースラインからの減少を達成できなかった。同試験のトップライン結果やAT-527の最新情報に加え、新型コロナを取り巻く環境変化を踏まえ、ロシュとアテア社はグローバル第3相臨床試験の主要評価項目や対象集団の変更など、プロトコルを変更して実用化する可能性も検討したが、結果的には提携解消に至った。

AT-527はプリンヌクレオチドの経口プロドラッグ。RNAウイルスの複製に不可欠な酵素であるウイルスRNA依存性RNAポリメラーゼを特異的に阻害するよう設計されているという。
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