東和薬品 三生医薬を完全子会社化 独自の製剤技術「ユニオーブ」に期待
公開日時 2022/03/09 04:50
東和薬品は3月8日、三生医薬の株式取得が完了し、完全子会社化したと発表した。同社は、健康食品、医薬品、一般食品、雑貨等に向けたカプセル製剤等の企画・開発・製造を展開する国内有数のCDMO企業。独自の製剤技術「ユニオーブ」との融合に期待している。株式取得価格は476億9400万円。
三生医薬の買収は、昨年12月17日の記者会見で東和薬品の吉田逸郎社長が明らかにしたもの。吉田社長は当時の会見で、三生医薬の有する「ユニオーブ」技術や最先端の製剤・カプセル技術を高く評価し、これらを東和薬品の製剤技術と融合することで、「技術イノベーションと製品価値の創出が期待できる」と強調していた。
一方、三生医薬も3月8日、株主譲渡に関する全ての手続きが完了し、正式に株主が東和薬品となったことを明らかにした。同社は、「これまで通り、顧客、社員、地域社会、株主のそれぞれのステークホールダーに約束しているミッションの実現にむけて邁進していく」とコメントした。