参天製薬は３月23日、代表取締役副社長に伊藤毅・取締役専務執行役員（日本事業統括兼眼科事業部長）が４月１日付で就任するトップ人事を発表した。伊藤氏は研究開発、サージカル事業、医薬事業などを経て2019年から現職を務め、基盤である日本事業の成長をけん引してきた。同社は、顧客を熟知したマーケティング・企画力を生かし、グローバル展開における戦略実行力を強化するため、伊藤氏を選定したとしている。

伊藤氏は４月以降も、日本事業統括兼眼科事業部長を務める。

同社は４月から、エグゼクティブ・マネジメント・チーム（EMT）を基軸とした執行体制に刷新する。EMTは谷内樹生・代表取締役社長兼CEO（以下、CEO）を含む計17人で構成。谷内CEOと各EMTメンバーの共同責任のもと、全社視点で戦略討議を行い、迅速に最適な意思決定をして、経営の執行を谷内CEOとともに行う。これによりグローバル企業としての競争力を高め、戦略実行力を強化し、中長期の「飛躍的な成長」の可能性を引き出す役割を担う。

EMTはグローバルファンクションの各責任者やビジネスヘッドで構成し、伊藤氏もEMTメンバーのひとりに名を連ねる。今回の代表取締役副社長への就任により、日本事業を含む基盤事業で培った知見のグローバル戦略への組み込みの円滑化を図り、業務執行の意思決定と実行体制の更なる強化をめざす。

なお、黒川明・代表取締役会長は４月１日付で取締役会長となる。