デジタルが患者の受療行動を変える――。ＡＩ問診やオンライン診療などデジタルを活用した医療従事者と患者をつなぐデジタルソリューションが開発されている。近年は服用中の治療薬で発症する副作用の早期発見や、患者の不安や悩みを解決して治療継続へのモチベーションアップを支援するサポートツール、さらには一刻も早く医療従事者に相談できるアプリなど、開発のトレンドも広がってきた。キーワードは患者と医療従事者のリアルタイム・コミュニケーションだ。通常の外来診療以外で主治医に相談できる機会を患者は求めている。そんな「あったらイイネ」を実現するＤＸの活用が現実味を帯びてきた。（沼田佳之）コロナ禍を経験する中で、患者や生活者の多くが自らの医療への関わり方を考えるようになった。新型コロナで一般患者の受診控えが起こり、入...