中医協総会 デュピクセントの薬価を11.7%引下げへ 市場拡大再算定を適用で8月1日付
公開日時 2022/05/18 13:00
中医協総会は5月18日、サノフィのアトピー性皮膚炎治療薬デュピクセント皮下注に市場拡大再算定を適用することを了承した。シリンジ製剤、ペン型ともに8月1日に11.7%薬価を引き下げる。シリンジ製剤は現行6万6356円を5万8593円に、ペンは現行6万6562円を5万8775円となる。
デュピクセント(一般名:デュピルマブ(遺伝子組換え))について、12月診療分のNDBデータに基づいて検討したところ、市場拡大再算定の要件である「年間販売額350億円超かつ、基準年間販売額の2倍超」に該当すると判断された。
なお、市場拡大再算定は、効能変更などが承認された既収載品及び2年度目以降の予想販売額が350億円を超える既収載品について、一定規模以上の市場拡大のあった場合、年4回の薬価収載機会を用いて薬価を見直す。医療機関等における影響を踏まえ、再算定薬価の適用には一定の猶予期間を設けることとされている。