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英NICE 武田薬品のレベスティブを短腸症候群に推奨

公開日時 2022/06/14 04:50
英国立医療技術評価機構(NICE)は6月1日、武田薬品のRevestive(テデュグルチド、日本製品名:レベスティブ)について、短腸症候群の適応でNHS(国民保健サービス)の使用を推奨すると内容の最終ガイダンス案を発表した。同剤は組み換えヒトGLP-2 アナログ製剤で、適応は、障害のある腸管(小腸)の切除後に安定した状態にある、1歳以上の小児および成人における短腸症候群。

短腸症候群は、身体が食物から栄養を十分に吸収できない慢性かつ生命を脅かす可能性のある疾患。これまでは、腸管運動のコントロール、水分制限や食事の変更などのベストサポーティブケアと経静脈栄養法における栄養および水分の補給が行われてきた。

NICE医療技術評価センター(CHTA)のHelen Knightプログラム部長は、「既存の短腸症候群の治療で救命はできるが、非常に複雑で時間がかかり、かつ、重篤な合併症を招く恐れがある。短腸症候群の患者は、1日14時間、週に7日間も腸管外サポートを必要とする」と説明した。そのうえで、「NICEの独立評価委員会は、短腸症候群では、生活の質が非常に制限され、それが患者や患者家族にとって疾患管理の負担にもなっている。臨床的エビデンスは、腸管外サポートを必要とする時間を週当たり数日間減少させることに役立つことを示している。私は、テデュグルチドを推奨できることを喜んでいる」とコメントした。


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