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UCBジャパン イーケプラの「てんかん重積状態」の適応追加を公知申請

公開日時 2022/08/17 04:50
ユーシービージャパンは8月12日、抗てんかん薬・イーケプラ点滴静注500mg(一般名:レベチラセタム)について、てんかん重積状態の適応追加を公知申請したと発表した。日本救急医学会から開発要望が出され、8月4日の薬食審・医薬品第一部会で事前評価されて公知申請を行って差し支えないと判断されていた。同社はまた、イーケプラドライシロップ50%と同点滴静注500mgについて、生後1か月以上の小児への適応拡大に係る一変申請も行った。

てんかん重積状態は、神経細胞の異常興奮により海馬(記憶を司る脳の部位)を中心に不可逆な障害を起こすことが知られており、繰り返すことで海馬が著明に萎縮し機能障害を残す。さらに呼吸循環に影響するため、時に致命的となり、早急な救急対応とその後の集中治療を必要とする。

同剤のてんかん重積状態の効能・効果は、国内外のいずれの国でも承認されていない。ただ、欧米等の診療ガイドライン、海外臨床試験成績において、他の薬剤と同程度の有効性および同等以上の安全性が示され、てんかん重積状態に対する標準的療法に位置づけられている。日本のてんかん重積状態に対する診療ガイドラインでも、海外と同様に推奨されており、国内における有用性が期待されている。

同剤のてんかん重積状態の用法・用量は、「成人の場合1回1000~3000mgを静脈内投与(投与速度は2~5mg/kg/分で静脈内投与する)するが、1日最大投与量は3000mgとする」。

◎2歳未満の小児てんかん患者のアンメットニーズに応える

同社はイーケプラドライシロップ50%と同点滴静注500mgについて、生後1か月~4歳未満の小児てんかん患者の部分発作に対する複数の臨床試験及び臨床データに基づき、生後1か月以上の小児への適応拡大、用法・用量追加に係る一変申請も行った。現在、他の薬剤も含めて、2歳未満の小児について承認されている抗てんかん剤はなく、このアンメットメディカルニーズに応える。

イーケプラは日本で、てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)および他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法に関して、成人および4歳以上の小児についての使用が承認されている。
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