株式会社レイヤード代表取締役毛塚牧人https://layered.incこの連載では11回にわたって、クリニックのＤＸ化を支える電子カルテや予約システム、WEB問診についてや、在宅医療や薬局のＤＸ化の動き、国が推進するＤＸとしてのオンライン資格確認や電子処方箋など、幅広いＤＸに関わるテーマを取り扱ってきました。今回は連載最終回として全体を振り返りつつ、私達は医療ＤＸとどのように向き合えばよいのかを考えてみたいと思います。あらゆる立場でＤＸは推進される医療の業界にとって、コロナ禍は黒船に匹敵する外圧として、いろいろな制度疲労を明るみにしました。いままでかぜや花粉症などの急性疾患に頼っていたクリニックにとっては、急激な患者の受診控えが進むことになり、感染防止対策やデジタルマーケティングなど、患...