BCG イノベーション企業トップ50発表 モデルナ7位、ファイザー18位 コロナワクチン開発を評価
公開日時 2022/10/12 04:50
ボストン コンサルティング グループ(BCG)は10月11日、「イノベーション企業ランキングトップ50~BCGイノベーション調査2022」を公表した。製薬・バイオ関連企業としては、7位にモデルナ、18位にファイザー、27位にジョンソンエンドジョンソンがランクされた。日本企業としてトップ50にランクされた企業は、ソニー、トヨタ自動車、日立製作所など5社がランクインを果たしたが、残念ながら国内製薬企業の名前をみることは無かった。
同調査は、世界各国の広範な業種の経営幹部を対象に、イノベーションに優れた企業や自社のイノベーションへの取り組みについて調査した(2021年12月と22年1月に実施)。その結果、経営層1500人以上から回答を得た。BCGの調査は2004年以降、16回目。今回はイノベーションにおける気候変動・サステナビリティ領域の重要性を調査項目に加えた。
◎1位アップル、2位マイクロソフト、3位アマゾン、4位アルファベット、5位テスラ
2022イノベーション企業ランキングの1位はアップル、2位はマイクロソフト、3位はアマゾン、4位はアルファベット(google)、5位はテスラ、6位はサムソンと続く。
◎モデルナは前年42位から一気にジャンプアップ ファイザーはトップ20位圏内をキープ
製薬・バイオのトップは7位のモデルナ。新型コロナウイルスのmRNAワクチンを開発し、世界市場に供給するなど、まさにイノベーションが高く評価された。BCGのイノベーション評価においてもモデルナは前年(2021年)の42位からランクを35アップするなど、トップ50企業の中で最も高くジャンプアップした企業に位置づけられた。ファイザーは前年の10位から18位にランクを落としたものの、トップ20位圏内をキープしているとレポートでは分析している。27位にランクしたジョンソンエンドジョンソンは前年に比べて7ランク落とした。同社は2019年の14位が過去最高ランクとなっている。
◎日本企業はソニーの9位が最高 トヨタ自動車は21位
このほか日本企業では、ソニーが9位、トヨタ自動車が21位、日立製作所が39位、パナソニックが46位、三菱商事が48 位となり、合計5 社がトップ50にランクインした。