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製薬協・生活者意識調査 処方薬の情報源「インターネット」が圧倒 60歳以上が急増 TV・新聞は急落

公開日時 2022/12/02 04:52
製薬協が患者・生活者の処方薬に関する情報源を調査したところ、医師・薬剤師以外の情報ソースとしてインターネットが最も高いことがわかった。年代別でみると60歳代の60.3%、70歳以上の57.6%がネット情報を活用しており、50歳未満との比較でも高齢者のネット利用の高まりが鮮明となった。またネット情報の利用者の特徴として、受診経験者(通院・入院)や副作用経験者にその傾向が高いことも分かった。一方、ネット情報の入手先としては、製薬企業の患者向けサイトや民間の情報サイトの利用率が高くなっていることも明らかとなった。

調査結果は、製薬協の「くすりと製薬産業に関する生活者意識調査」で明らかになったもので、首都圏、近畿圏の20歳以上の男女を対象に22年7月4~5日にインターネットで行った。回収サンプル数は2424人。

◎「インターネット(Webサイト)」との回答53.8% 前年比12.5ポイント増

処方薬の情報源については、医師・薬剤師以外では「インターネット(Webサイト)」との回答(複数回答)が53.8%で最も高かった。前年調査結果(21年)と比較でも12.5ポイント増と大幅像となっていた。年代別にみると、ネット利用者の第1位は60歳代で60.3%、次いで第2位が70歳以上で57.6%と、高齢者の利用率が上位を占めた。第3位は40歳代の56.2%、第4位は50歳代の52.7%、第5位は30歳代の49.0%で、20歳代は40.8%だった。

◎副作用経験層のネット利用は7割超


更に、ネット利用者の傾向をみると、「入院経験層」の利用割合は64.7%、「通院経験層」は60.7%で、「受診経験なし層」の34.5%に比べて大きな差を生じていた。また、副作用経験別でみると、「副作用経験層」の71.9%に対し、「副作用未経験層」が46.9%となっていた。

◎「テレビ・ラジオ」は21.4%から3.5%に激減 新聞も14.2%から3.3%に急落

一方で、処方薬の情報源のうち、「テレビ、ラジオ」は前年調査結果(21年)の21.4%から3.5%に激減した。もともとテレビやラジオなどマスメディアを通じてDTC(Direct to customer)広告は規制されており、患者・生活者にとっての情報源と成りにくい。ただ、一昔前のテレビ・ラジオ世代も、いまはスマホやタブレット端末などネット媒体を利用する頻度が高く、今回の調査結果もこうした社会現象が少なからず影響しているものと推察される。また、「製薬会社のパンフレットや冊子」などの紙媒体も前年調査結果の6.8%から3.5%に、新聞も14.2%から3.3%に急落するなど、世代を問わず紙媒体からネットへの置き換わりが進んでいることを裏付けている。
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