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小野薬品 ペプチドリーム社と特殊環状ペプチド医薬品の創製で契約締結 独占的開発・商業化権を取得

公開日時 2023/03/16 04:50
小野薬品は3月15日、ペプチドリーム社と特殊環状ペプチド医薬品の創製に関する創薬提携契約を締結したと発表した。独自に開発した創薬開発プラットフォーム技術を用いて、複数の創薬標的に対し、特殊環状ペプチド医薬品候補化合物の創製および最適化するというもの。小野薬品は、契約一時金、研究資金、研究・開発の進捗状況および上市後の売上高に応じたマイルストンをペプチドリーム社に支払う。また、段階的ロイヤルティも支払うことになる。

ペプチドリーム社はPDPS(Peptide Discovery Platform System)と呼ばれる独自の創薬開発プラットフォーム技術を有しており、ペプチド創薬、低分子創薬、ペプチド-薬物複合体(PDC)および多機能ペプチド複合体(MPC)による治療薬・診断薬への展開を進めている。

一方、小野薬品は、2021年3月にペプチドリーム社と PDPS の自動化プラットフォーム技術に関する非独占的ライセンス契約を締結した。このため、今回の契約締結でPDPS を用いた創薬標的に対する親和性の高い特殊環状ペプチド医薬品の迅速な創製に期待しており、その医薬品候補化合物を全世界で独占的に開発・商業化する権利を取得した。

◎小野薬品 滝野研究本部長「ペプチド創薬を加速し、革新的な医薬品の創製につながる」

小野薬品の滝野十一専務執行役員研究本部長は「今回の新たな提携がペプチド創薬を加速し、患者さんにとって革新的な医薬品の創製につながることを期待する」と強調した。また、ペプチドリーム社の舛屋圭一副社長は、「小野薬品内で既に運用されているPDPSを用いた創薬研究と並行して共同研究を行うことで、新たに複数のターゲットに対する創薬研究を加速できるだけではなく、PDPSの運用に関連する協業がさらに発展的になることが可能になる」とコメントした。

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