臨床支援アプリを提供するHOKUTOは3月16日、MSDの免疫チェックポイント阻害薬キイトルーダの適正使用ガイドをアプリ上で公開すると発表した。がん領域に携わる医師が欲しい情報に素早く辿り着くことを支援する。同社は、「今後も様々な製薬企業との連携を加速させていくことで、臨床で必要な情報を医師に的確に届け、その先の患者に貢献したい」と強調した。

同社の医師会員は7万人超。臨床支援アプリ「HOKUTO」には、医学情報の「入手」、「保存」、「検索」という機能があり、多忙な医師が、膨大な医学情報の中から必要な情報を見つけ出す負担を軽減し、患者への治療や予防による臨床上の成果の向上に貢献するというコンセプトでアプリを開発した。

今回公開したのは、｢キイトルーダ適正使用ガイド｣で、コンテンツには注意を要する有害事象とその対策を約20種類掲載した。同社によると、「適正使用ガイドは製薬会社のWebサイト等にPDFで掲載されているが、情報量が多く、目的の情報へたどり着くのに時間がかかる」という医師の声があったという。臨床支援アプリでは、「医師が欲しい情報に迅速にたどり着ける検索システムを備えており、これを使用することで、がん領域に関わる全医師の情報収集の負担を軽減することを目指す」と強調した。