小野薬品 中長期環境ビジョンの目標見直し 温室効果ガス排出量ゼロ達成年度、50年から35年に前倒し
公開日時 2023/03/29 04:49
小野薬品は3月27日、2019年に策定した中長期環境ビジョン「Environment Challenging Ono Vision 2050(ECO VISION 2050)」の目標を見直し、自社の温室効果ガス排出ゼロの達成年度を2050年から35年に前倒したと発表した。併せて、自社のカーボンニュートラル(=カーボンオフセットでの相殺による排出量実質ゼロ)を25年度までに達成するとの目標も新たに設定した。
小野薬品は19年に、「ECO VISION 2050」の実現に向けて、▽脱炭素社会の実現、▽水循環社会の実現、▽資源循環社会の実現――の3つを重点項目と定め、温室効果ガス、水、資源循環についての具体的な中長期目標を策定した。このほど、その取り組みを加速させるため目標を見直した。
◎個装箱に使用する紙 30年度までに100%環境配慮素材に
水循環社会の実現では、30年度の水使用量の増加率を売上成長率以下(2017年度比、対象:自社事業所)にするほか、水質汚染リスク管理および取引先のリスク管理の強化に取り組む。
資源循環社会の実現では、30年度までに全不要物の再資源化率を80%以上(対象:自社工場・研究所、物流センター)とするほか、30年度までに製造販売品目の個装箱に使用される紙の100%を環境配慮素材とすることを目指す。