厚労省 塩野義製薬の抗インフルエンザ薬・ゾフルーザを143.5万人分購入へ 備蓄薬として
公開日時 2023/07/14 04:51
厚生労働省は7月13日、塩野義製薬の抗インフルエンザウイルス薬・ゾフルーザ錠20mg(一般名:バロキサビル)を備蓄薬として143.5万人分購入する随意契約を公示した。契約予定日は8月4日。
政府は2022年6月に「新型インフルエンザ等対策ガイドライン」を一部改定した。この中で抗インフルエンザ薬の備蓄薬の種類に関して、同年5月の厚生科学審議会感染症部会の決定を踏まえ、タミフル(オセルタミビル)などのノイラミニダーゼ阻害薬とは作用機序の異なるゾフルーザの備蓄も行い、「多様化を図る」ことを明記。備蓄薬の切替えの優先順位については、「オセルタミビルのドライシロップが季節性インフルエンザでも小児を中心に使用されていること等から、最優先で備蓄し、バロキサビルについては作用機序が異なることから、次に優先して備蓄を開始する」とされた。
なお、厚労省はこの日、中外製薬のタミフルドライシロップ3%を備蓄薬として44万人分購入する随意契約も公示した。契約予定日は8月4日。