株式会社ABC代表取締役古川 隆（疾患啓発（DTC）研究会専務理事）疾患啓発（DTC）活動を実施する際には、まず患者調査を実施してコミュニケーションしていく相手のインサイトを十分に理解することから始めるという認識は進んできたようです。とはいえ、製薬企業にとっては熟知している医療者調査と勝手が違ってとまどう事もまだ多いと思います。今回はこの患者調査の意義をもう一度見直して、最近の新潮流を見てみましょう。数年前までは「ペルソナ」、「ペーシェントジャーニーマップ」などの言葉はまだ普及しておらず調査会社からその意味を説明してもらい手探りで理解していく状況でした。一昨年の疾患啓発（DTC）研究会の定例会でこれを取り上げた時でも参加者の半分以上が実際に作成したことがないと答えていました。その後...