A.T.カーニー株式会社プリンシパルエリック・モーレンシニアパートナー西谷洋介シニアパートナー後藤良平本連載の第１回では、日本の製薬会社リーダー150人を対象に先般実施した調査と戦略的トランスフォーメーションのアドバイザーとしての経験に基づき、日本の製薬会社で進行中のコマーシャル・トランスフォーメーションから得られた４つの重要な教訓を紹介した。第２回目の本稿では、オムニチャネル戦略から最大限の利益を得るために日本の製薬会社が何をしているか、また、このアプローチがＭＲの役割にどのような影響を与えるか、を深掘りする。前回の私たちの主張とも重なるが、もっとも重要なポイントは２つある。第一に、成功している企業は、ＭＲをエンゲージメントの中心に置き、オンラインとオフラインのチャネルを統括する役割を課す...