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PhRMA・ナラシンハン会長 メガファーマに迫るビジネス「変革」 スタートアップへの支援は重要な役割

公開日時 2023/11/10 04:51
米国研究製薬工業協会(PhRMA)のヴァス・ナラシンハン会長(ノバルティスCEO)は11月9日、東京都内で記者会見に臨み、グローバル市場で展開するメガファーマにあっても「ビジネス変革」が求められていると強調した。スイス・ノバルティスは2022年から世界的な組織再編を断行しており、今年10月には同社のジェネリック部門サンドをスピンオフ(完全分離)した。ナラシンハン会長は、サンド以外にも、メディカルデバイスやコンシューマーヘルスの組織再編に着手していると明かし、「我々は純粋に革新的な医薬品に集中し、そして革新的な技術投資をすることで変革を進めている」と説明した。米国ボストン・ケンブリッジ周辺のバイオ集積地での同社の取り組みを示し、「私たち産業は重要な転換期を迎えている」と強調した。

◎ボストンでは15社超のグローバル企業が500社超のバイオベンチャーを支援している

今回来日したヴァス・ナラシンハン会長は、「PhRMA Days」の一環として岸田文雄首相や武見敬三厚労相など政府関係者と意見交換した。この日の会見では、政府が総合経済対策に盛り込んだ「医療系スタートアップ支援」に触れ、「これは非常に重要だが、理解しなければならないのは強いグローバル・バイオファーマからの支援が必要だということだ」と指摘。米国ボストン・ケンブリッジエリアの創薬イノベーション・エコシステムの実例を示しながら、「ノバルティスや武田薬品など15社以上のグローバルバイオ企業がボストンにヘッドオフィスを設け、500社超のバイオベンチャーを支援している」と強調。「日本のエコシステムにメガファーマが入り込むことこそが健全な創薬イノベーションにおいて重要だ」と語り、政府関係者に理解を求めたことを明らかにした。

◎ドラッグ・ラグ/ロスは日本以外もある ただ、「日本ほどの状況はない」

ナラシンハン会長はまた、「ドラッグ・ラグ/ロスについては、(日本以外の)その他のマーケットにも確かにある」と認めながらも、「日本ほどの状況はない」とも語り、「これはイノベーションに当然のことながら影響する。長期的に影響をもたらすということにもなりかねない」と警鐘を鳴らし、革新的医薬品で産業界を振興するための国家戦略の策定などを求めた。

ただ一方でメガファーマを含む製薬産業のビジネス変革が求められていることにも触れた。ナラシンハン会長は、「我々を含めて多くの製薬企業がAI創薬に投資している。これは研究開発のプロセスを加速するためだ」と語り、「日本はバイオメディカルの研究を再構築する必要がある。バイオインダストリーとしてのエコシステムが構築されていなければ、AIがあったとしても使い物にならない」との見解を披露した。

◎「台頭する上海に注目」強いローカルマーケットを構築 「日本もできると思う」

さらに、「いま台頭してきているのか上海だ」とも語り、「中国政府は医薬品規制を近代化して、アプローチもオープンにしている。薬価制度も同様だ。企業にとってローンチするのに魅力的な制度を導入している」と述べ、近年はバイオテックの集積地として研究投資を集めて注目されているとした。その上で、「中国は非常に強いローカルなマーケットを作りつつある。非常に興味深い。そういったことが日本でもできると思っている」と述べ、日本政府と産業界のこれからの対話に期待感を表明した。

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