アステラス製薬 筑波大と戦略的パートナーシップ 革新的な創薬研究や新規スタートアップ創出へ期待
公開日時 2023/11/17 04:48
アステラス製薬は11月16日、筑波大学と戦略的パートナーシップに関する確認書を締結したと発表した。アステラスが10月に「つくば研究センター」(茨城県つくば市)内に開設したオープンイノベーション拠点「SakuLab-Tsukuba」を核に産学連携を推進。AIやデジタル技術を駆使した革新的な創薬研究や、新たなスタートアップ創出に期待を込める。
確認書では、連携による創薬研究等の推進、新規スタートアップの創出▽最先端研究機器・創薬関連データやシーズの相互活用▽共同研究の加速・発展に向けた議論やセミナーの実施▽産学連携及びSakuLab-Tsukubaに入居する第三者ベンチャー企業イノベーターとの交流による、創薬研究の推進と新規スタートアップの創出―を掲げる。
締結により、筑波大の医学、バイオ、AI・デジタル研究など各分野の専門家や、アステラス側の創薬研究者が「SakuLab-Tsukuba」に集うことで「イノベーティブかつ活発な共創研究を行う新たなモデル構築を目指す」としている。
筑波大付属病院の西山博之副院長は「筑波大のシーズとアステラスのニーズを共有することで、新たな共同研究テーマを特定の分野に限らずフレキシブルかつスピーディーに立案、効率的な研究を可能にし、スタートアップを社会実装できる日本の創薬エコシステム構築に取り組む」と期待。アステラスの志鷹義嗣研究担当CScOは「アステラスが培った創薬の知識・経験や海外ネットワークと、筑波大学の医学やバイオ、AI・デジタル技術を中心とする卓越した専門性が融合し、新たなヘルスケアソリューションの創出が加速されると期待している」とコメントした。