大都市圏でオール地域包括ケア病棟に転換
医療法人 笠寺病院(愛知県名古屋市)
公開日時 2024/01/01 00:00
機能活性化で地域医療に好循環を生み出す名古屋市南区に位置する医療法人笠寺病院は2018年、全3病棟128床を地域包括ケア病床に移行し、ポストアキュート(急性期からの受け入れ)やサブアキュート(在宅患者などの緊急時の受け入れ)、在宅医療など、より地域密着型の医療サービスの提供に力を注いできた。全て同じ機能の病床にするということは、地域の急性期病院や在宅医療を担う診療所、介護施設との連携が前提となるが、「連携先のニーズに応えていくことで、前の一般病床を含むケアミックス型病院の頃よりも医療機能が充実してきている」と事務長の鈴木学氏は話す。また、急性期と在宅をつなぐ“橋渡し役”としての機能を明確に打ち出すことにより、同院の存在は地域医療の効率化や質向上を促す呼び水にもなってい...