アフターデジタル時代のマーケティングに向けて(10)
公開日時 2024/04/01 00:00
株式会社プレシャス・コミュニケーション・ジャパン原暢久先月号で今回はビフォーデジタルでのオムニチャネルについて触れると予告したが、オムニチャネルの構築・運用をしている製薬会社よりターゲットのあり方について苦慮していると聞いた。その中で特に大きな課題とし挙げられているのが、MRとデジタルデバイスとのターゲットの割り振りである。そこで今号では少し寄り道をして、医療用医薬品におけるターゲット捉え方について触れてみた。ターゲティング医師にとってセールスプロモーションの際のコミュニケーションの時間の多くがMR相手だった頃は、その薬剤の効能効果に記された疾患の罹患患者を診察・治療する医師がターゲットであった。もっとも最近では稀少疾病医薬品に注目が集まり、それらの治療医師や診療施設自体の少なさから未病患者...