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中外製薬 心血管リスクの高い高血圧に対するRNAi治療薬・zilebesiranを導入 ロシュから

公開日時 2024/04/22 04:50
中外製薬は4月19日、心血管リスクの高い高血圧に対するRNAi治療薬・zilebesiranについて、ロシュと導入契約を締結したと発表した。本契約により、中外製薬は日本におけるzilebesiranの商業化権を獲得。その対価として契約一時金及びマイルストンをロシュに支払う。

zilebesiranはアルナイラムの創製品で、2023年にロシュとアルナイラムがzilebesiranを共同開発・販売するためのグローバルパートナーシップを締結した。米国では両社で共同販売する予定だが、米国を除く海外はロシュが独占的販売権を獲得した。中外製薬は今回の契約締結により、日本での販売権を得た。

zilebesiranはアンジオテンシノーゲン(AGT)を標的とするRNAi治療薬。肝臓におけるアンジオテンシノーゲンの合成を阻害することで、血管収縮作用を有するアンジオテンシンIIを減少させる。

アルナイラムが実施した軽度から中等度で血圧コントロール不良な高血圧患者を対象とした海外第2相KARDIA-2試験では、3つの標準治療降圧薬のいずれかにzilebesiranを単回皮下投与した場合の有効性と安全性を評価した。主要評価項目は、24時間自由行動下血圧測定(ABPM)により評価された、ベースラインから投与3カ月後までの平均収縮期血圧(SBP)の変化量。KARDIA-2試験では主要評価項目を達成し、プラセボと比較して臨床的および統計学的に有意に平均外来収縮期血圧の低下を示した。現在、2剤以上の降圧薬治療にて血圧コントロールが不良、かつ心血管リスクが高い高血圧患者を対象に、zilebesiranの有効性を確認するため海外第2相KARDIA-3試験を実施している。

中外製薬の奥田修代表取締役社長CEOは、「高血圧の患者さんの最大80%は適切な血圧コントロールがされておらず、依然として高いアンメットニーズが存在している」との認識を示した上で、「中外製薬は、新たなモダリティによるイノベーションを高血圧の患者さんに早期に届けるため、ロシュ社およびアルナイラム社と緊密に連携していく」とコメントした。
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