日本ケミファ 23年度業績予想を下方修正 2期連続の営業損失に
公開日時 2024/05/08 04:50
日本ケミファは5月7日、2023年度(24年3月期)の業績予想を下方修正し、営業損失になる見通しだと発表した。23年度は当初、営業利益の黒字化目標を掲げていたが、修正後の予想では4億9400万円の赤字になる見通しだとした。同社は下方修正の理由として、▽24年2~3月の花粉飛散量が例年に比べて少なかったことで抗アレルギー薬や臨床検査薬の売上が当初想定を下回った、▽23年度下期に成約を見込んでいた新薬の導出が契約に至らなかった――の2つを挙げている。
同社は、“成約を見込んでいた新薬の導出”の詳細は明らかにしていない。ただ、これまでの開示資料から、慢性咳嗽を対象疾患とするP2X4受容体拮抗薬「NC-2600」(開発コード)の導出のこととみられる。
修正後の23年度連結業績予想は、売上高307億4800万円(前回発表予想327億円)、営業損失4億9400万円(同2億円の営業利益)、親会社帰属純損失1億8000万円(同6000万円の純利益)――となる。22年度も営業損失として2億4100万円を計上しており、23年度が修正後の数値の通りとなった場合、2期連続の営業損失となる。