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製薬企業のメルマガ 医師42%「許諾企業と許諾していない企業がある」 許諾理由「MRから依頼」が最多

公開日時 2024/09/30 04:52
製薬企業が運営する医療関係者向けウェブサイトのメールマガジンを「全て許諾」している医師は31.8%、「許諾している企業としていない企業がある」との医師は42.2%――。このような医師調査結果を製薬デジタルマーケティング支援会社のMCI DIGITALがまとめた。「許諾している企業としていない企業がある」との医師に許諾した理由を聞いたところ、トップは「MRから依頼されたため」で4割近くにのぼった。所属企業のオムニチャネル戦略を推進し、マーケティング活動の自動化・効率化を図るためにも、MRのプッシュによって、より多くの医師からメルマガ配信の許諾・登録を得たいところだ。

文末の「関連ファイル」に、製薬企業ウェブサイトのメルマガの許諾状況や許諾理由などの資料を掲載しました(会員のみダウンロードできます。無料トライアルはこちら)。

製薬企業サイトやその他医療関係企業サイトを閲覧している医師5079人を対象に、製薬企業サイトのメルマガの許諾状況などを調査した。その結果、「1社も許諾していない」との医師は26.0%で、医師の74%は何かしらのメルマガを許諾・登録している状況が確認できた。

メルマガを許諾している企業としていない企業があるとの医師2144人(全体の42.2%)に“許諾した理由”を聞いたところ、トップ3は「MRから依頼されたため」(36.7%)、「インターネット講演会などイベント開催情報を知らせてほしいため」(28.4%)、「薬剤の最新情報を知らせてほしいため」(27.8%)――となった。「特に理由はない」は19.2%だった。

なお、「製薬企業からのお知らせメールに許諾すると、MRからのメールも送られてくるため許諾しなかった」との医師が30.2%いることもわかった。電子メールアドレスなどの個人情報が担当MRとも共有されることへの警戒感や不信感が表れているとみられる。メルマガの許諾と、MRからのメールの許諾は別々に取得するアプローチをとった方が良さそうだ。

◎メルマガの配信停止・迷惑メール扱い 理由1位は「頻繁にメールが送られてきたため」

メルマガを許諾したものの、配信停止依頼や迷惑メール扱いとするなど「一切確認しない」と決めた経験のある医師が少なくないことも判明した。「一切確認しない」との経験のある医師は37.4%で、最も多い理由は「頻繁にメールが送られてきたため」(52.0%)、次いで「興味・関心のない情報ばかり送られてきたため」(38.0%)だった。「薬剤の処方状況・検討状況が変わり、情報収集の必要がなくなったため」は1割強にとどまった。

製薬企業としては、開封率の確認だけでなく、メルマガの内容が情報ニーズに合致しているのかの定期的なアンケート調査やMRによる聞き取り調査も必要かもしれない。
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