Meiji Seika ファルマ mRNA医薬品CDMOのARCALISに出資 コスタイベ国内生産品の原薬製造担う
公開日時 2024/11/15 04:48
Meiji Seika ファルマは11月14日、mRNA医薬品・ワクチンの創薬支援や受託開発製造(CDMO)事業を展開するARCALIS(福島県南相馬市)への出資を発表した。出資比率や出資額は非開示。Meiji Seika ファルマでは、次世代mRNAワクチン・コスタイベについて、12月以降に国内生産品を出荷予定としており、原薬製造はARCALIS社が担う。両社の関係強化により、日本国内でのmRNAワクチンの開発・生産・供給体制の構築を進めていく。
ARCALIS社は、アクセリードとmRNA医薬品・ワクチン開発を手掛けるArcturus Therapeuticsの合弁企業。国内でのmRNA ワクチンの製造技術開発をはじめ、原薬製造から製剤製造まで自社で一貫して生産できる体制の構築を目指している。
また、Meiji Seika ファルマとの間では、新型コロナウイルスのパンデミック発生時にワクチン開発で後れを取ったことを教訓として、政府の「ワクチン開発・生産体制強化戦略」に則り、 mRNA ワクチンの開発、生産、供給体制の構築を進めている。出資による協力体制の強化で、ARCALIS 社の最先端技術や開発スピードと、Meiji Seika ファルマの生産や安全管理、製品供給におけるノウハウを組み合わせて「日本での mRNA ワクチン供給に大きく貢献する」としている。
Meiji Seikaが製造販売するレプリコンタイプ(自己増幅型)の次世代mRNAワクチン・コスタイベは12月以降、ARCALIS社で製造した原薬を Meiji Seika ファルマのグループ会社で製剤化した国内生産品を出荷予定。現在、国内製造所を追加する製造販売承認事項一部変更申請を行っている。