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製薬企業CM好感度ランキング 企業イメージは気候変動に挑む武田薬品がトップ 疾患啓発系は久光製薬

公開日時 2024/11/27 04:52
ミクス編集部がまとめた「製薬企業CM好感度ランキング・2024年7~9月期調査」(協力:CM総合研究所)で、気候変動をテーマにした武田薬品の新作CMがトップになった。啓発系(DTC)では、温かみのあるラッコのキャラクターが印象的な久光製薬の手掌多汗症啓発が支持を集めた。OTC医薬品はランキング常連のアリナミン製薬と大正製薬が上位を占めた。

「製薬企業CM好感度ランキング」では、製薬企業のビジョンやメッセージが込められたCMを通じて、視聴者への浸透をランキング形式で分析する。24年7-9月期調査の対象期間は24年6月20日~9月19日、放送母数3415商品、モニター数延べ9000人のデータを集計した。

◎ロート製薬の新作もランクイン 「肌から元気にする科学」を表現

企業イメージ部門1位の武田薬品は「人類共通問題」に取り組む姿勢を表現したシリーズCMの新作「気候変動」編を8月から放映開始。「地球の病と、戦え。」をテーマに環境課題に挑む姿を表現した。5位の東和薬品はおなじみのCMキャラクターとして、タレント黒柳徹子さんと、プロフィギュアスケーター羽生結弦さんが登場。薬の品質や安全性、飲みやすさの工夫、安定供給など幅広い取り組みを続ける企業姿勢をアピールした。

6位に入ったロート製薬は「肌から元気にする科学」として、9月から新作CMをオンエア。生活のさまざまな場面で使われるスキンケア製品を通じて「肌の無限の可能性を信じ、あらゆる人の生きる力を引き出したい」と訴求した。

◎久光製薬の手掌多汗症啓発に根強い支持 「治療対象と初めて知った」と反響

啓発系(DTC)CMでは、久光製薬の手掌多汗症啓発が前回の第4回(2024年4-6月期)に続き、トップに選ばれた。出稿が始まった6月からCM好感度を獲得し続けており、キャラクターの表情や温かい表現に40代以上の女性を中心に支持を集めた。「『手に汗握る』という言葉があるが、さわっている紙が汗で濡れる人は、病院で治療の対象ということをこのCMで初めて知った。ぬいぐるみの人形で擬人化したことによって、よりソフトになっている。」(60代男性)など、医療機関で相談できる疾患であることが伝わっている感想が見受けられた。
次点のMSDの子宮頸がん啓発は俳優の小雪さんが母親役を演じる新CMを8月にオンエア。同期間では、俳優の見上愛さんが出演し、HPVワクチンのキャッチアップ接種を訴求する作品もオンエアされた。

◎アリナミンEX 前回に続きトップに ラグビー代表起用のリポビタンDが続く

OTC医薬品を中心とした医薬品関連では、アリナミン製薬の「アリナミンEX」が前回に続き1位となった。俳優の鈴木亮平さんが「ガチガチ、ズーン、ズキン」のオノマトペで腰痛を表現するCМが、CM好感要因の「商品にひかれた」で高い評価を得た。2位は大正製薬のリポビタンDがランクイン。ラグビー日本代表選手を起用し男女ともに支持を集めた。
 
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