ノボ ノルディスク ラース・フルアーガード・ヨルゲンセンCEO退任へ 市場環境の悪化や株価下落など
公開日時 2025/05/21 04:50
デンマークのノボ ノルディスクは5月16日の取締役会で、ラース・フルアーガード・ヨルゲンセンCEOの退任を決めた。後任は現在検討中。このため、新経営陣への資金移行を支援するため、ヨルゲンセン氏は一定期間CEOに留任する。
退任の理由について同社は、「最近の市場環境の悪化、株価の下落、ノボ ノルディスク財団の要請を考慮し、ノボ ノルディスク取締役会とラース・フルアーガード・ヨルゲンセン氏は、CEOの交代を進めることが会社と株主にとって最善の利益であると共同で結論づけた」と説明している。なお、ノボ ノルディスク財団は、投資会社のノボ ホールディングスA/Sを通じ、ノボ ノルディスクの年次総会で過半数の議決権を握っている。
ラース・フルアーガード・ヨルゲンセン氏は1991年にノボ ノルディスクに入社。2017年1月に最高経営責任者に任命された。CEO在任期間は8年で、同社によると、「ノボ ノルディスクの売上、利益、株価はほぼ3倍になった」とヨルゲンセン氏の活動の成果を認めている。