ノボ 26年業績見通し 米トランプ大統領のMFN価格協定で最大13%の減収を予測 特許失効の影響も加味
公開日時 2026/02/05 04:52
ノボ ノルディスクは1月24日(現地時間23日)、デンマーク本社で2026年度業績予想を発表し、調整後売上高成長率がCERベースで5%減から最大13%減少するとの見通しを明らかにした。減少要因について同社は、特に米国事業における売上高の減少を反映したと説明しており、トランプ大統領の最恵国待遇(MFN)価格協定によって「増幅される」との懸念を表明している。一方で米国事業以外の要因として一部市場におけるセマグルチドの特許失効に伴うマイナス影響もあると指摘した。同社は、26年も継続してウゴービの市場展開を推進する方針を示しており、「高用量セマグルチド7.2mgを複数の国で導入する予定」と強調した。
◎トランプ大統領のMFN価格による薬価引下げがメガファーマの業績に影を落とす
トランプ大統領の最恵国待遇(MFN)価格による薬価引下げがグローバルメガファーマの業績に影を落とし始めている。ノボ ノルディスクが公表した26年業績予想をみると、米国事業については、「注射用GLPー1ポートフォリオの現在の処方傾向、激化する市場競争、およびメディケイドにおける肥満治療薬の適用範囲縮小による悪影響がある」と指摘している。
◎MFN価格によって、「市場実勢価格の低下が増幅される」ことを想定
特に、トランプ大統領の最恵国待遇(MFN)価格によって、「市場実勢価格の低下が増幅されることを想定している」と分析。同社は、25年11月6日に同社の処方薬の薬価をMFN価格まで引き下げることで合意しており、対象品目にはGLP-1受容体作動薬で2型糖尿病治療に用いるオゼンピック、肥満症治療薬ウゴービ(ともにセマグルチド)も含まれている。
◎国際市場 GLP-1阻害薬の継続的な成長トレンド 一方で市場競争激化と特許失効が
一方で、国際事業については、GLP-1阻害薬の継続的な市場浸透と、主に肥満治療における市場拡大といった成長トレンドを推し進める姿勢を支援しながらも、市場での価格競争の激化と、一部市場におけるセマグルチドの特許失効によるマイナスの影響もあるとの見方を示している。なお、同社は米国における340B医薬品価格設定プログラム(340B Drug Pricing Program)に関連する42億米ドルの販売リベート引当金の取り消しによってプラスの影響を受けるとの見通しも示した。ただ、今回発表した調整後売上高および営業利益の伸びは、いずれも340B医薬品価格設定プログラム関連引当金の取り消しによるプラスの影響を除外したものとしている。