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日医・松本会長 政局不透明も「医療政策に対する主張は変わらず」 参院選受け止め

公開日時 2025/07/24 04:49
日本医師会の松本吉郎会長は7月23日の定例会見で、自民・公明両党が過半数割れとなった参議院議員選挙の結果を振り返り、「政治の変動は医療界にとっても極めて大きなインパクトだった。政局は見通せない状況だが、医療政策に対する主張は変わらず、どのような枠組みになろうとも我々の考え方を伝えていく」と強調した。また、日本医師連盟委員長として自民党との関係について問われ、「日医連としては自民党との連携に今後とも変わりはない」と述べた。

◎「厳しい選挙だった」 前回参院選から得票18%減で「組織強化もう一段階進める」

7月20日に投開票が行われた参議院議員選挙では、日本医師連盟の組織内候補として、釜萢敏日医副会長を自民党から擁立。比例代表で約17万4000票を獲得して初当選した。前回22年の参院選と比べて、比例代表での自民党の当選者数は18人から12人に減少するなど、政権与党の逆風にさらされた選挙戦だった。松本会長は、「自民党全体の総得票数も3割ほど減少した本当に厳しい選挙だった」と述べた上で、「(日医連の)推薦候補としては18%減にとどまり、社会保障系候補ではトップ当選を果たしたので頑張ったとも感じている。政治に対する不満や不信が影響したところはあるかと思うが、私たちの組織強化をもう一段進めて取り組んでいかなくてはいけない」と語った。

◎初当選を果たした釜萢副会長 選挙戦で聞いた意見「しっかりと受け止め、合意形成する」

初当選を果たした釜萢副会長は、「医療や介護、福祉の領域を切り下げてでも手取りを増やした方がいいという意見がかなり出ていたことも確かだ。しっかりと受け止めた上で、最も適切な対応、着地点を議論して合意形成していく必要がある」と説明。今後の抱負を問われ、「現場が厳しい状況の中で、本当に困っているところにきちんと届けられる形で補正予算を組んでいくことがまずは大事だ。診療報酬改定の議論も、医療、介護、福祉の持続可能性を考える中で、適正な額に引き上げていくことが求められる」と述べた。なお、参院選当選を受け、釜萢副会長は日医副会長職の辞任を表明した。後任となる副会長は3か月以内をめどに選ぶ方針だという。

◎松本会長 武見氏の落選「ベテランの先生を失ったことは非常に残念」

松本会長は、参院選東京選挙区で落選した武見敬三元厚労相にも触れ、「医療や社会保険に造詣が深く、厚労大臣も務め、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジをはじめ国際的にも有名な方だった。いろいろな要因があったとはいえ、ベテランの先生を失ったことは非常に残念な気持ちでいっぱいだ」と述べた。
 
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