武田薬品 「ニューロサイエンスチャレンジ」始動 睡眠覚醒障害の課題解決へアイデア募集
公開日時 2025/08/19 04:51
武田薬品は8月8日、神経疾患に焦点を当てた共創プログラム「ニューロサイエンスチャレンジ」を始めたと発表した。デジタル技術により、睡眠覚醒障害に関する課題解決に向けたアイデアを企業や団体から募集。選定された参加企業・団体とともに、武田薬品のメンターによるサポートや共同価値検証(PoV)を通じてアイデアのブラッシュアップを図り、長期的なパートナーシップの可能性も模索する。応募締め切りは9月30日まで。
プログラムでは、①過眠症の認知度向上②過眠症疑い患者の適切な医療機関への連携促進③過眠症患者の経過観察・診療支援体制の構築―の3テーマで最先端の技術やサービスアイデアを募集する。
応募要件は①プログラムのテーマに関連するアイデアやプロトタイプ、製品を有し、日本国内でPoCが実施可能な法人であること、②日本語もしくは英語でのコミュニケーションが可能であること―の2点。参加企業・団体は3社程度を予定しているという。参加企業・団体は、約3か月間にわたり、武田薬品からのメンタリングやPoVの機会が得られ、技術やサービスアイデアのブラッシュアップにつなげることができる。また、最終ピッチイベント「Demo Day」では、成果発表や協業提案のプレゼンを行う。
募集テーマである過眠症は、日中の強い眠気などを引き起こす睡眠覚醒障害の一つ。症状から「ただの疲れ」や「生活習慣の問題」と誤解されやすく、適切な診断や治療にたどり着くまでに時間がかかるなどの課題を抱える。武田薬品では、スタートアップの事業成長を支援するPlug and Play Japanと共同でプログラムを実施。参加する企業・団体との協働し、デジタルの力で革新的なソリューションを創り出すことで、患者やその家族がより前向きに日々を過ごせる社会の実現を目指すとしている。