武田薬品 「乾癬デジタルヘルスチャレンジ」を開始 QOL向上や診療課題の解決で技術やアイデアを募集
公開日時 2025/09/30 04:52
武田薬品は9月29日、乾癬に焦点を当てた共創プログラム「乾癬デジタルヘルスチャレンジ」を開始すると発表した。乾癬患者や家族のQOL向上や診療の課題解決を支援する最先端の技術やサービスアイデアについて、データサイエンス・デジタル技術の知見を有する企業・団体を対象に募集する。武田薬品のメンターによるサポートや共同価値検証(PoV)を通じてアイデアのブラッシュアップを図り、長期的なパートナーシップの可能性も模索する。応募締め切りは11月18日まで。
プログラムでは、①乾癬診療におけるコミュニケーションの促進②重症度に応じた治療選択における医療機関連携とスクリーニング検査の負担解消③乾癬患者の治療継続と日常生活の支援④乾癬の早期受診と早期診断⑤疾患理解の不足からくる偏見および患者の社会的・心理的孤立の解消―の5テーマを課題と捉え、解決策となる技術やサービスアイデアを募集する。
応募要件は①プログラムのテーマに関連するアイデアやプロトタイプ、製品を有し、日本国内でPoCが実施可能な法人であること、②日本語もしくは英語でのコミュニケーションが可能であること―の2点。参加企業・団体は、約約か月間にわたり、武田薬品からのメンタリングやPoVの機会が得られ、技術やサービスアイデアのブラッシュアップにつなげることができる。また、最終ピッチイベント「Demo Day」では、成果発表や協業提案のプレゼンを行う。
プログラムは、スタートアップの事業成長を支援するPlug and Play Japanと共同で実施。武田薬品ジャパン ファーマ ビジネス ユニットの松尾玲子データ・デジタル&テクノロジー部長は、「データサイエンス・デジタル技術の知見を有する企業・団体とパートナーシップを結び、当社の有する炎症性疾患領域の専門性を融合することにより、従来の枠を越えた思考でヘルスケアの課題に対する新たな支援の形を創り出すことを通じて、乾癬患者さんやご家族、医療関係者の皆様のアンメットニーズの解決に貢献できるよう、取り組んでいく」としている。