旭化成ファーマ 研究開発拠点を湘南アイパークへ移転 オープンイノベーションを加速
公開日時 2025/12/23 04:50

旭化成は12月22日、旭化成ファーマの研究開発拠点を現在の静岡・大仁地区から湘南ヘルスイノベーションパークへ移転すると発表した。移転は2027年1月を予定している。移転により、外部連携や協業を軸とするオープンイノベーション活動を一段と加速させたい考え。施設内の最先端オープンラボや共有機器の活用で、研究開発業務全体のスピードアップを推進していく姿勢も強調している。
同社は2024年9月、診断薬事業、大仁医薬工場および大仁統括センターを長瀬産業へ譲渡する契約を締結した。現在は賃貸契約のもと、自己免疫疾患、重症感染症、移植領域、腎臓疾患などを対象としたグローバルスペシャリティファーマの研究開発拠点として機能している。
移転先の湘南アイパークには、次世代医療やAI・デジタルヘルスなど多様な分野の企業や研究機関が集積している。同社ではオープンイノベーション活動の推進に加え、研究開発拠点としての利便性が高い立地を生かし、優秀な人材の獲得にもつなげたい考え。
同社は、「当社が強みを持つ疾患領域の創薬研究ノウハウと、異業種の最先端技術・知見とを融合させ、重点領域における画期的な新薬創出や新たなソリューション開発を加速し、世界中の患者さんの“いのち”と“くらし”に貢献していく」とコメントしている。