武田薬品 Halozyme社とドラッグデリバリーテクノロジーで独占的契約 エンタイビオの患者体験向上
公開日時 2026/01/13 04:50
武田薬品は1月9日、米・Halozyme Therapeutics, Inc.とドラッグデリバリーテクノロジーをエンタイビオ(ベドリズマブ)に独占的に使用できるグローバル提携およびライセンス契約を締結したと発表した。今回の戦略的パートナーシップは、ベドリズマブの治療における柔軟性と患者体験の向上を目指すもの。武田薬品はHalozyme社に一時金の支払いと、将来的な開発および販売のマイルストン時の支払いを契約条件に盛り込んだ。一方、Halozyme社はベドリズマブと同技術を組み合わせた製品の売上に対してもロイヤルティを受け取る権利を有する。
今回の契約締結による武田薬品は、Halozyme社の革新的なENHANZEドラッグデリバリーテクノロジーを独占的にベドリズマブに使用する権利が付与される。Halozyme社は、米国サンディエゴに本社を置くバイオ医薬品企業。同社のENHANZEドラッグデリバリーテクノロジーは、遺伝子組換えヒトヒアルロニダーゼPH20(rHuPH20)を用いて、注射剤および輸液の皮下送達を容易にし、患者の治療負担を軽減し、利便性を向上させる技術。世界100以上の市場で10の製品を通じて100万人以上の患者の生活に貢献した実績がある。
一方、武田薬品のエンタイビオは、既存治療で効果不十分または忍容性のない中等症から重症の活動性潰瘍性大腸炎またはクローン病の治療薬。炎症性腸疾患(IBD)の有病率は2032年までに全世界で1000万人超に拡大する予測され、同社は継続的なイノベーションニーズがあると認識している。このため今回のHalozyme社との戦略的パートナーシップを通じ、ポートフォリオを拡大し、エンタイビオへの市場アクセスを向上させる狙いを込めている。
◎Robert Hollowellヘッド「エンタイビオの治療の柔軟性を高め、患者体験を向上させる」
武田薬品のGlobal Product and Launch Strategy消化器系・炎症性疾患領域ヘッドのRobert Hollowell氏は、「ENHANZEテクノロジーとの統合で、エンタイビオの治療の柔軟性を高め、患者さんの体験を向上させ、患者さん、医療関係者および幅広いヘルスケアコミュニティに価値をもたらす影響力の高いパートナーシップに引き続き注力する」と強調した。
Halozyme社のPresident and Chief Executive OfficerであるDr .Helen Torley氏は、「タケダとのパートナーシップは、患者さんの体験を向上させる革新的なソリューションを提供するという当社の継続的な尽力を示すもの。今回の提携は、複数の治療領域にわたるENHANZEの幅広い適用可能性と価値をさらに強調している」とコメントした。