レコルダティ BMSグループから骨髄線維症治療薬・インレビックの製造販売権取得
公開日時 2025/12/22 04:50
イタリアの製薬企業のレコルダティは12月18日、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)完全子会社のImpact Biomedicines社との間で、骨髄線維症に対するJAK2阻害薬・インレビック(一般名:フェドラチニブ塩酸塩水和物)の日本における製造販売権を取得する契約を締結したと発表した。インレビックは今年6月にBMSが製造販売承認を取得したが、現時点で薬価収載されていない。
レコルダティの日本法人であるレコルダティ・レア・ディジーズ・ジャパンの黒山祥志代表取締役社長は、「インレビックが日本における当社のポートフォリオに加わったことを大変嬉しく思う」とした上で、「既存の血液腫瘍領域の事業に非常に良くフィットし、希少疾患患者さんに革新的な治療法を届けるという当社の使命において重要なマイルストーンになる」とコメント。そして、「日本においてインレビックへのアクセスを確保し、この重要なアンメットニーズの領域で患者さんを支援することに全力を尽くす」としている。
インレビックは、野生型及び活性化変異型のヤヌスキナーゼ(JAK)2に対する経口キナーゼ阻害薬。JAK2に対して高い選択性及び阻害活性を有し、骨髄線維症の病態を制御することで治療効果を発揮することが期待されている。
骨髄線維症は、重篤かつ生命を脅かす骨髄増殖性腫瘍。同疾患の生命予後を改善する標準的治療法は現時点では確立しておらず、同種造血幹細胞移植が唯一の治癒的治療法になっている。